−あなたはペットが大好きですね、お骨もずっと自宅に置きたい…息子さんも好きですか…そうですか、安心ですね、では、将来あなたの家にとつぐ、息子さんのお嫁さんはどうですか?永代供養のススメ−
−ペットのお骨に限っては、なぜ自宅供養が多いのか?−
これはまず、昨今の火葬のみにフォーカスした、
ペット火葬業者の乱立による影響が大きいと言えるでしょう。
つまり彼らは合祀墓(共同墓地)施設を持たない業者が多く、それは、
その後の責任を持たない、持ち得ないこと=自宅供養に直結するということです。
それの良い悪いは別として、将来を見据えたときに、あくまで自宅の仏壇は菩提寺へと続く小窓のようなもの、
決してお墓にはなり得ない…
そして、動物の一生はとても短い、
しかし人間の生もそれほど長くはないと自覚しておかなければなりません。
−とそ動物霊園で、珍しく引き取り手が居なくなったお骨の事例−
① 嫁さんの話 ― 遺品整理で起きた出来事
あるご家庭では、愛犬のお骨をご自宅で大切に供養されていました。
しかし、飼い主であったお祖父さまが突然亡くなられ、
部屋の遺品整理を、他県に住む息子さんのお嫁さんに任せることになりました。
ところが、そのお嫁さんはペットを飼った経験がなく、
訪ねてきた遺品整理業者が「このお骨はどう扱いますか?」と尋ねると、
あっさりと「ゴミで出して構いません」と答えてしまったのです。
幸いなことに、遅れて手伝いに来た息子さんの妹さんがそれを聞き、
「そんなはずはない」と慌てて止めてくださり、動物霊園での納骨を検討。
当霊園へご連絡をいただき、危ういところで合祀供養塔への永代供養が叶いました。
人間のご遺骨と違い、日本の法律では“ペットの遺骨は一般廃棄物(=ゴミ)として扱われる”という現実があります。
② お店を営んでいた若いご夫婦の話
とある若いご夫婦が、二人で居酒屋を経営していました。
夫婦仲が悪くなり、離婚。お店は奥さんが引き継いで続けておられました。
その後も奥さんは、亡くなったペットの納骨堂のお参りにたびたび当霊園を訪れていました。
ところが、しばらくして新しいパートナーができましたが、その男性がペットが苦手だったようです。
「来年は(納骨堂を)更新するか分からないんです」とおっしゃったのを最後に、姿を見かけなくなりました。
その後、お知らせのハガキをお送りしても戻ってきてしまい、結局、規約に従って一年後に合祀墓へ埋葬させていただきました。
ポツンと残されたペットちゃんの遺影がどこが寂しげに見えたのを覚えています。
とそ動物霊園は妙圓寺の境内地にあるので無縁仏には決してならないのでまだ安心ですが、
誰かがきちんと意思を持たなければ、「二度目の死」を迎えてしまうことがあるのです。
一般家庭の家にお骨があった場合は特に、次の配偶者なり、跡継ぎがペットのお骨に無関心だった場合、
前記のような事例が起こり得るのです。
−それでは事前に準備をしたいが、、生前に納骨堂を購入することは、モチロン縁起が悪い!?−
亡くなってから納骨堂は準備するもの…そう思いがちです。
しかし「終活」という現象が根付いているように、歴史的にもそれは当然のごとく行われてきたものです。
中国の始皇帝は生前に私財を注ぎ込み自分が眠る巨大な墓を作ったと云います。
その結果、ますます繁栄し長寿を全うしたとの事です。
生前にお墓や納骨堂を準備しておくこと…これをこれを「寿陵」といいます。
文字通り、納骨堂の生前準備は、むしろ「縁起が良い」…と伝えられています。
私は職業柄このようなケースは当然のように見てきています。
また妙円寺の5施設の境内には、まだまだ現役で活躍されている著名人の生前墓地(納骨堂)も目にします。
「ペットの終活」に当てはめれば、ペットちゃんの生前に納骨堂のことを考えるのは、
長寿祈願”飼い主の“メンタルの安定にも良い”ということでしょう。
飼い主の「安心」はペットちゃんにもきっと良い“運気の高まり”として伝わるかもしれませんよ。
人も動物も大切に供養したお殿さま 島津義弘公菩提寺 法智山 妙円寺
慈愛の丘 とそ動物霊園








