お知らせ

中秋の名月、月のうさぎは…ちょっと切ない物語。。

皆様こんばんは。今年の中秋の名月は9月17日㈫だそうです。

慈愛の丘 とそ動物霊園では犬や猫、うさぎや小鳥他様々な生き物の供養をさせて頂いておりますが、

うさぎ愛好家の方もたくさんいらっしゃいます。

お月見といえばお団子ですが、

小さい時にお月さまにはうさぎさんがいて、餅つきをしていると聞かされたことはありませんか?

何故でしょう、実はこれもSourceは仏教なんです。

長い年月を経て色々な解釈が出てきていて、それによってリライトされています。

 

昔あるところに、うさぎとキツネとサルが住んでいました。

3匹はいつも、「人の役に立つことがしたいよね」とお話していました。

そんなある日一人の老僧が弱り果てて倒れそうになりながら歩いて来ました。

そして三匹の前で「体が弱って困っておる。何か恵んでくれないかのぉ」と言いました。

「大変だ!何か食べ物を持ってきてあげよう!」

サルは木に登り果実を、キツネは川へ行って魚を捕ってきて、

それぞれ老僧の前に差し出しました。

うさぎはあちこち走り回りましたが、何も持ってこれませんでした。

うさぎは老僧にもう一度探しに行ってきますから、火を焚いて待っていてほしいと、

再び出かけますが、しばらくして、また何も持たずに帰ってきました。

うさぎはなやんだ挙げ句「私を食べてください」と火の中に身を投げました。

老僧はうさぎを哀れんで、泣きわめきました。

すると老僧の体がみるみる帝釈天(仏教の守護神)の姿になっていきました。

そして帝釈天は「お前の気持ちはよくわかった、お前の尊い行いを月に送ろう」と言うと、

うさぎの焼け焦げた亡骸を月にかざしました。

すると月にうさぎが餅つきをした姿が月に映りました。

そしてうさぎは元の通りの姿となって生き返りました。

そしてまた、仲間たちと幸せに暮らしたということであります。

月でうさぎさんが、餅をついているのは。

◯老僧に食べさせるために準備をしている。

◯うさぎが食べ物にこまらないように。

などと言われています。

 

この話は手塚治虫さんの「ブッダ」の冒頭で出てくる話でもあります。

(因みにこのブッダは言うまでもなく、たくさんの人々に読まれていて、

著名人では、Mr.Childrenの桜井和寿さん、音楽家の坂本龍一さん他、多くの人達に影響を与えているそうです)

 

また、このうさぎさんの尊い「自己犠牲の精神」のお話から、

あの子どもたちのアイドル「アンパンマン」が誕生したとのことであります。

 

さて、うさぎ愛好家の皆さん、十七日の夜はうさぎさんと一緒にお月見を楽しんでくださいね。

もちろんそうでない方も楽しんでくださいませ♪

~うさぎ うさぎ なに見て はねる 十五夜 お月さま見て はねる~

それではおやすみなさい。

 

 慈愛の丘 とそ動物霊園

   代表 伊藤憲秀