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今日は「友引」だからペットちゃんの火葬や葬儀はやめておいたほうがいい?不吉な日は一日も無し「日々是好日」と禅は説く〜六曜と迷信について…

妙圓寺に住んでいる とらちゃん
妙圓寺に住んでいる とらちゃん

当霊園への火葬の問い合わせに…
今日は「友引」だから火葬はやめておいたほうがいいですよね?
と心配する方が未だにいらっしゃいます。

先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口から成る六曜は、
中国の習わしが江戸時代になって日本に入って来て広まっていったもので、
元々は時間を区切るための指標として日々の呼び名として定めました。

それがいつからか、重みを増しすぎたシンボルとなり、
人々の催事を左右するまでになったのです。

例えば「友引」は「午前」と「午後」の間の時間のこと。
お祝いごとが多く行われる「大安」は「泰安」、
「仏滅」の「仏」という字には元来「物」という字が当てられ、
「物滅」と呼ばれていました。

これは明治時代に入り、暦師(カレンダー業者)が、
よりもっともらしく、より権威性、有難味を持たせるようにと、
「仏」という字に変えて広めたことにより、
いかにも仏教と関係あるのだろうと思う人々が大勢になってしまったのです。

現在も人の葬儀は95%近くが「仏式」だとのデータがあります。
であれば尚、「友引」「仏滅」いわゆる「六曜」は、
元来まったく仏教とは関係のないものであると申し上げておきたいのです。

迷信といえば最近では、ほとんど見かけなくなった、
お通夜に行って「清めの塩」がお茶とともに付いていて、
帰宅したら玄関先で自分にその清めの塩を振りかけるというものでしたが、
それは亡くなった人が付いてきて悪さすると困るからとの云われでした。

これも近年、禅宗の僧侶たちが、なんとも失礼な習慣だと
各地での触れ込みで無くなってきたものです。

また、お墓の北向きは不吉、他の向きは可云々というのも迷信です。
北向きは何故ダメか?
仏教の開祖、ブッダ(お釈迦様)が入滅したのが北枕だったとのことに由来するのですが、
で、北を向いて寝るな、お墓も北向きは不吉だということになったのでしょう、
しかしむしろ、ブッダの死後もアジアでこれだけの仏教の教えが拡がり、栄たのであるから、
むしろ「北向きが吉」では?と思うのであります。

催事ごとまで邪魔をする盲信(ファナティック)は
オカルトでしかありません。
注意したいものです。

とそ動物霊園の御守り一具
とそ動物霊園の御守り一具

ペットちゃんを見送るというとき…
「日々是好日」と言うにはあまりに悲しい日ではありますが…
迷信などに惑わされることなく、最後のお別れを存分にされてください。

合掌


❏ 鹿児島市動物愛護管理センターで亡くなった犬猫火葬業務委託

❏ JA鹿児島県経済連ペット葬儀提携施設

 

人も動物も大切に供養したお殿さま 島津義弘公菩提寺 法智山 妙円寺

慈愛の丘とそ動物霊園

 

 

記事/伊藤憲秀@kensyu_ito