ペットロスについて

ペットロスについて

我々と御縁のあった方々は、大なり小なりペットロス症候群になる方が多いようです。
「体調など崩されませぬよう、御自愛ください」と言葉を掛けてお送りするのですが、やはり家が近づくにつれ、辛くなる方も多いようです。
当然です。家族を亡くした喪失感は簡単に癒やされるものではないですし、 主を無くした食器やお気に入りの玩具ほど、哀しい風景は無いのではないでしょうか。

しかし私はこの“ペットロス症候群”の症状の克服について「こうすればよい」という言葉を持ち合わせていません。それは人によって症状も様々でしょうし、その道の権威でもありません。
ただあの有名な「犬と私の10の約束」~のサイトウアカリ著~の一節が妙に頭に残りました。

“私は父と進君と一緒に、ソックスがいなくなった犬小屋を片付けることにしました。そうしないと、いつまでもソックスがいない悲しさから抜け出せない気がしたから。”
ペットロス症候群について意外と的を射ているのかもしれません。
あかりさんがそうであったように、思い出の品も、捨てないまでもせめて隠してしまうくらいの配慮が必要なのかも知れません。

それと、中途半端な慰めの言葉も邪魔になるだけだと思います。
「ペットが死んだくらいでなんだ、元気を出せよ!」
「え~!?犬が死んだくらいで、そんなに落ち込むものなの?信じられない」
「気の毒だね。ペットは死ぬとこうだからな、だから飼いたくないんだよ、おれは」

悪気はないにしろ飼い主にしてみれば実に“心無い言葉”でしかありません。
しかしそれでも割り切って、考えないこと、聞き流すことも大事ですね。

逆に、~光明といふは人々なり~ 道元禅師 で、本当に家族を失ったあなたをなんとか慰めてあげたいと自分のことのように悲しんでくれる人もいるはずです。
「“時間”が元の自分を取り戻してくれる。いつかまた君に会える」と前を向いて、なんとかペットロスを乗り越えていってください。